なつのひかり

江國香織さんの本。静かに淡々と物語が進んでいく。
静かに淡々…なのに容赦ない何かがある。
この感じ、前にも経験したことがある。なんだっけ?
そうだ・・・「ダンス・ダンス・ダンス」だ。村上春樹さんの。 (誤解のないように言っておくと、ダンス・ダンス・ダンスは、淡々とした部分もあるけど、静かなリズムだけではなく、複雑で謎めいた?動的な展開がおりまぜられたものと思います)
「なつのひかり」と「ダンス・ダンス・ダンス」
「すきまのおともだちたち」と「ふしぎな図書館」
私の中では、相互にリンクしあう本かも。
「いつだってそうだ。現実というのは、うけいれる他につきあいようがない。」こう言ったのは江國香織さん。
でも、ちょっぴり逃避したいこともあるよね。この現実から、ほんのちょっとだけ。
月のしずく
世界でいちばん透きとおった物語
泳ぐのに安全でも適切でもありません

#江國香織
#泳ぐのに安全でも適切でもありません
この本の中の「リンゴ追分」という掌編の中にこんな文章がありました.
グラウンドの角を曲がったとき、いきなり音が破裂した。トランペットだった。あたり一面全部の空気をふるわせて、力強い音が流れた。おそろしくゆっくりの,暴力的なまでに巧みな,「りんご追分」だった。 ・・・・・・・・あたしは動けなかった。どうしてだかわからない。
どんなに注意していても,不意打ちはやってくる。なんの前触れもなく,突然に。構える間もなく,こらえていた気持ちの核心をつかれてしまったら,もうどんな意地も通用しないよね。
なーんて。
今日は、学生たちが地区踏査に出かけました。
街の中で、心が震えるような何かに出会えたり...しないよね。きっと。
だって、安全第一でやってるんだもん。なーんて。



