六人の嘘つきな大学生
ルドルフとイッパイアッテナとすきまのおともだちたち
この2さつの共通点は、主人公が知らない場所に迷い込んでしまうことです。そして、どちらの主人公もそこで出会った「おともだち」と暮らし始めます。
ルドルフ(というのはネコなんですが)は、迷い込んだ場所で人間の文字を覚え、「教養」のあるネコになろうと奮闘します。すきまの・・・の方は、そこでの「常識」を受け入れていきます。「教養」と「常識」、、、おそらく、どちらのお話も主題はそこではなく新たな環境の中での関係性のほうにあるのだと思いますが、ちょっと考えさせられますね。
「ルドルフ・・・」のほう、ネコたちが「知識にたいするぼうとく」とか「絶望はおろか者の答え」なんて会話をしています。おもわずクスッとしてしまいましたが、ごめんなさい、ネコに失礼ですね。
「すきまの・・・」のほうは、江國香織さん語があちこちに散りばめられています。
現実をありのままにうけいれるの。そして元気をださなくちゃいけないわ。
(すきまのおともだちたちより)
村上春樹さんのふしぎな図書館も加えたいところですが、それはまたあとで。
#ルドルフとイッパイアッテナ
#斉藤洋 作 #杉浦範茂 絵 #講談社
#すきまのおともだちたち
#江國香織 著 #こみねゆら イラスト #集英社
ざらざら
東京タワー
江國香織(著), マガジンハウス
「世の中で一番悲しい景色は雨に濡れた東京タワーだ」
ずいぶんと前に、この書き出しに心を掴まれて読んだ本です。
最近、ドラマ化されているけど、あんなふうにドラマ化して欲しくなかったな(制作した皆さん、ごめんなさい><)。
東京タワーが濡れているのを見るのは悲しい
胸を押さえつけられる気がする
に私は共感したのであって、
暗闇に浮かぶ東京タワーはどこかいつも寂しそうだ
世界で一番悲しい景色
という言葉は全く違うもの(くりかえしごめんなさい)。
「無念」という言葉が近いかな。今の気持ち。
ところで、「雨が降るとコーヒーの匂いが濃くなる」というフレーズがでてくるのは、江國さんの東京タワーだったと思っていたのですが違いましたか? 私はその言葉に出会って、雨の日のコーヒーが以前よりもずっと好きになりました。
「世の中で一番悲しい景色は雨に濡れた東京タワーだ」
ずいぶんと前に、この書き出しに心を掴まれて読んだ本です。
最近、ドラマ化されているけど、あんなふうにドラマ化して欲しくなかったな(制作した皆さん、ごめんなさい><)。
東京タワーが濡れているのを見るのは悲しい
胸を押さえつけられる気がする
に私は共感したのであって、
暗闇に浮かぶ東京タワーはどこかいつも寂しそうだ
世界で一番悲しい景色
という言葉は全く違うもの(くりかえしごめんなさい)。
「無念」という言葉が近いかな。今の気持ち。
ところで、「雨が降るとコーヒーの匂いが濃くなる」というフレーズがでてくるのは、江國さんの東京タワーだったと思っていたのですが違いましたか? 私はその言葉に出会って、雨の日のコーヒーが以前よりもずっと好きになりました。
国境の南、太陽の西
村上春樹(著), 講談社文庫
新潮の特大号に掲載されていた「夏帆」のことを考えていたら、ふと、「国境の南太陽の西」を思い出しました。 随分と前に読んだので詳細を思い出せないのだけれど、読後に陥った感覚がなんとなく似ているような気がしました。
そうなったら、読み返す以外の選択肢はないわけだけど、古い本のほとんどは実家に置いたまま...すぐに読み返したいのでKindle版を購入しました。
そして、一気に読んでしまいました。
やっぱりにていると思いました。
「僕」の行動はなんとも、、、なんだけど、わからなくもなくて、思うことを言葉で説明できないのがもどかしい。
ただ、こういう男性に惹かれる女性は、たぶん一定数いるんじゃないかな。
テーマの本質とはちがうけど、作中に僕とその娘(幼稚園児)のこんな会話がありました。
「どうだい、今日いちにち何か楽しいことはあった?」
「楽しいことなんて何もなかった。ひどかった。」
「まあお互いに大変だったな」
すごい幼稚園児だな...と思うと同時に、この子はどんな人生を歩むんだろう、その感性の鋭さゆえに苦しい人生になるのかな、、、なんて考えてしまいました。
#国境の南、太陽の西
#夏帆
#村上春樹
新潮の特大号に掲載されていた「夏帆」のことを考えていたら、ふと、「国境の南太陽の西」を思い出しました。 随分と前に読んだので詳細を思い出せないのだけれど、読後に陥った感覚がなんとなく似ているような気がしました。
そうなったら、読み返す以外の選択肢はないわけだけど、古い本のほとんどは実家に置いたまま...すぐに読み返したいのでKindle版を購入しました。
そして、一気に読んでしまいました。
やっぱりにていると思いました。
「僕」の行動はなんとも、、、なんだけど、わからなくもなくて、思うことを言葉で説明できないのがもどかしい。
ただ、こういう男性に惹かれる女性は、たぶん一定数いるんじゃないかな。
テーマの本質とはちがうけど、作中に僕とその娘(幼稚園児)のこんな会話がありました。
「どうだい、今日いちにち何か楽しいことはあった?」
「楽しいことなんて何もなかった。ひどかった。」
「まあお互いに大変だったな」
すごい幼稚園児だな...と思うと同時に、この子はどんな人生を歩むんだろう、その感性の鋭さゆえに苦しい人生になるのかな、、、なんて考えてしまいました。
#国境の南、太陽の西
#夏帆
#村上春樹