変な家・変な家2
「変な家」は、ほぼ登場人物の会話で構成される新しいジャンルの読み物と思いました。
この本の本質ではないけど、窓のない部屋で暮らしている子どもを思わずにはいられない、、、そんな作品だったかな。
「変な家2」も読んでみました。
人生の闇(病み?)とそれが作り出した家(間取り)を描いた物語でしょうか。「家」は単なる物理的な場所ではなく、人生における多くの側面と結びつく存在なんだろうね。
「高い服も、海外の香水も、ブランド物のかばんも、全部くだらない。お金で買えるものって、どうしてこんなにくだらないんだろう…」
まtまたこの本の本質ではないけど、作中にこんな言葉がありました。なんだろうな、そういうもの(商品や価値)をお金で手に入れることができるのは、それを誰かが作っているからなんですよね。対象(手に入れたいもの)によっては必ずしも「くだらない」とは思わないけど、それが「人と人との関係性」や「繋がり」だとしたら、なんとも表現し難い気持ちになってしまいます。それらを商品化することも含めて。例えばそれが幻想にすぎないとわかっていたとしても。適切な言葉が見つからないけど、嫌悪と悲嘆が混じり合ったような気持ちが近いかな、、、…たとえばそれが幻想に過ぎないとわかっていたとしても。ちょっと何を言っているのかわからないですね^^;
フィールドワークinJOSO
なつのひかり
江國香織さんの本。静かに淡々と物語が進んでいく。
静かに淡々…なのに容赦ない何かがある。
この感じ、前にも経験したことがある。なんだっけ?
そうだ・・・「ダンス・ダンス・ダンス」だ。村上春樹さんの。 (誤解のないように言っておくと、ダンス・ダンス・ダンスは、淡々とした部分もあるけど、静かなリズムだけではなく、複雑で謎めいた?動的な展開がおりまぜられたものと思います)
「なつのひかり」と「ダンス・ダンス・ダンス」
「すきまのおともだちたち」と「ふしぎな図書館」
私の中では、相互にリンクしあう本かも。
「いつだってそうだ。現実というのは、うけいれる他につきあいようがない。」こう言ったのは江國香織さん。
でも、ちょっぴり逃避したいこともあるよね。この現実から、ほんのちょっとだけ。